公開:2023.10.10 10:00 | 更新: 2023.10.10 01:11
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)2023年8月号「Smart Cityを支える高度な情報通信,センシング及び医療技術」に、当社エンジニアの金森が共著した論文「鍵管理を考慮した相互認証方式を用いた車載LANデータ活用システム」が掲載されました。
本論文は、京都産業大学 井上博之教授および広島市立大学 稲村勝樹准教授の共同研究により、IDベース認証付き鍵交換による相互認証と鍵交換を同時に行う方式を用いることで、証明書の作成・管理を必要とせず鍵管理を容易にした車載LANデータ活用システムを提案しています。
本研究における自動車と外部サーバの通信の安全性を考慮したシステムに見られる自動車のセキュリティ分野において、現在国連欧州経済委員会(UNECE)によるUNECE規則サイバーセキュリティ(UN-R155)、ソフトウェアアップデート(UN-R156)の義務化や、自動車のライフサイクル全般のサイバーセキュリティ対策を定めた国際規格ISO/SAE21434の発行等、国内外を問わず急速に整備され、自動車のサイバーセキュリティにおいて必要不可欠な分野となります。
これまで当社は、本論文の共著である金森を含めたエンジニアにて、産学連携による車載イーサネット分野の共同研究や、「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」を活用して自動車のサイバーセキュリティにおいて必要となる評価項目の明確化、また実践的で有用な評価手法を確立する取り組みを実施してまいりました。
また車載セキュリティに限らず、インターネット等で外部と繋がるIoT機器に対するセキュリティサービスも展開し、登録認定機関とパートナーシップを提携しているため、IoT機器や自動車に求められるセキュリティに関して包括的なサービスをご提案しています。
今後も専門性の高い観点からセキュリティ分野に取り組み、より安心・安全性の高いセキュリティ社会に寄与することを目指し、社会に貢献していきます。
「鍵管理を考慮した相互認証方式を用いた車載LANデータ活用システム」https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejeiss/143/8/143_743/_article/-char/ja
【レポート】暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2023)にて当社のエンジニアが登壇いたしました。(2023/10/10)
https://www.secure-iv.co.jp/news/11537
セキュアイノベーション、名古屋大学と車載イーサネットの分野における共同研究を開始(2022/4/5)
https://www.secure-iv.co.jp/news/6439