公開:2022.05.30 10:00 | 更新: 2022.08.09 07:26
昨今、情報化社会の発展に伴いセキュリティリスクが高まりつつありますが、これまでとは違う角度からのサイバー攻撃の要因も増え、ニュース等でもその脅威を目にすることが多くなりました。
例えば、自動車サプライヤーへの攻撃によりグループ営業停止まで影響が広る、またはロシアのウクライナ侵攻に関連したサイバー攻撃による波紋の懸念や、Emotet・ランサムウェアといった巧妙で悪質なウイルスの感染拡大等、その勢いはさらに加速することが予想されます。
そのような脅威に対して企業としてどのような対策を行うべきか、費用やリソース、または自社システム等との兼ね合いによる検討が必要な部分もあり、大いに悩ましいところかと存じますが、事前の備えとして有効な対策のひとつに、「サイバー保険」サービスがあります。
サイバー事故の損害や、そのおそれに対しても有効なサービスとして活用できるため、何かあった場合の施策として最近需要が増えているので、今回はこの「サイバー保険」について概要をお伝えいたします。
サイバー保険は、サイバーリスクに起因して発生する事故の損害に対して補償するための保険です。サイバー事故によって生じた「賠償責任」のほか、事故時に必要となる各種対応費用や自社の利益喪失を包括して補償するものとなります。
※契約内容によって保障項目・範囲が変わりますので、詳細は各提供サービスを確認ください。
・サイバー保険の多くは、サイバーリスクに起因する事故が発生した場合における「初動対応→原因調査→被害抑制→事態収拾→再発防止」までの対応に要する費用がトータルで補償されます。
・情報漏えいやサイバー攻撃はもちろん、その”おそれ”が発生した場合においても有効で、発生の有無を調査するために要した費用も補償します。
・緊急時の対応について付帯サービスで提供しているものもあります。
具体的には、情報漏えいや不正アクセス等のサイバーセキュリティ事故の発生に伴う各種の緊急対応を総合的にサポートするサービスなどです。
保険料は年間売上高、業種、対応したい内容等により算定されるため、基本的にはヒアリング等からお伝えすることが一般的です。他に、設定したい保険金額から、企業に応じて保険料を算出してお伝えする形などもありますが、詳細は保険会社・代理店にご確認ください。
本対策は、いつ起こる事かまたは起きるかわからない不安への投資の部分も否めないですが、事故にあってしまった場合でも保険契約の補償により、大きな負担を抑えながら、迅速に事業運営の復旧に繋げられるというメリットが挙げられます。
それは、顧客はもちろん、社会信頼の喪失を防ぎ、安定した経営にも繋がる部分となりますので、先々の自社の経営計画と合わせ、ぜひご検討いただればと思います。
また、今回ご紹介したサイバー保険は当社も代理店としてサービスを取り扱っております。
当社はこれまで事故に関する調査や防御、被害の軽減施策等、状況に応じたセキュリティ対策をご提案している経緯から、サイバー保険のサービスを提供するだけではなく、どのような対策が効果的で適切かをご相談いただきながら、不要な部分に大きな負担をかけず、早期復旧や被害拡散防止に繋げられるようご相談いただける部分もございます。
今後の自社への必要性を考慮いただきながら、ご興味がある際はお気軽にお問い合わせください。
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