公開:2022.01.31 10:00 | 更新: 2022.08.09 07:47
2021年に発生した情報セキュリティ事案の影響度を示した「情報セキュリティ10大脅威 2022(※1)」が、IPAからリリースされました。
個人部門での1位は「フィッシングによる個人情報等の詐取」、組織部門での1位は「ランサムウェアによる被害」でした。
個人部門の脅威の内容は順位に変動はあるものの、昨年、一昨年と全て同じ内容でした。
一方、組織部門では「修正プログラムの公開前を狙う攻撃(ゼロデイ攻撃)」が初登場で7位にランクインしています。これは、弊社セキュリティブログ(※2)でも取り上げた「Apache Log4j のゼロデイ攻撃」の影響が反映された結果と考えられます。
今回は、個人部門、組織部門 1位の脅威と対策について考えてみます。
フィッシング対策協議会の報告によると2021年12月のフィッシング報告件数(※3)は、前月より 14,698 件増加し、63,159 件。なかでも、SMSを利用したフィッシングサイトへの誘導(スミッシング)は11月から比較すると約3倍に増加しています。10大脅威で取り上げられている通り、被害は拡大を続けています。
対策としては、「安易にURLをクリックしない」「サービスを利用する際には自身のブックマークからアクセスする」など日頃から注意が必要です。また、今後、通信キャリアから提供される「SMS対策機能(※4)」が被害を防止または軽減すると考えられます。
ランサムウェアはパソコンに特定の制限をかけて、その制限解除と引き換えに金銭を要求する不正プログラムです。
IPAのランサムウェア対策特設ページ(※5)には「ランサムウェアに感染しないための対策」が記載されています。
なお、ランサムウェアに感染しないための対策を実施していても、100%被害を防げるとは限らないため、バックアップを取得しておく必要があります。
また、JPCERT/CCがランサムウェアによる被害発生時の初動対応等をFAQ形式(※6)で公開しています。
「ランサムウェアに感染しないための対策」に話を戻しますが、継続的に「パッチ適用状況」「セキュリティソフトの定義ファイルのバージョン」を管理するには、システム導入や人件費が必要になると考えられます。
弊社が提供するセキュリティ製品(EISS)を導入することで「Windows更新プログラムの適用状況」「Microsoft Defenderの定義ファイル等のバージョン」を一括管理することが可能です。エンドポイントの管理にお困りの方はEISSの導入を、ぜひご検討ください。
サービス紹介ページ:EISS(アイズ)
参照サイト:
※1 情報セキュリティ10大脅威 2022:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
※2 【3分解説】危険すぎるLog4jの脆弱性(Log4Shell)
※3 フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | 報告書類 | 月次報告書 | 2021/12 フィッシング報告状況
※4 SMS対策機能
報道発表資料 : フィッシング詐欺を未然に防ぐ「危険SMS拒否設定」の提供を開始 | お知らせ | NTTドコモ
迷惑SMS対策機能を提供開始 | プレスリリース | ニュース | 企業・IR | ソフトバンク
※5 ランサムウェアの脅威と対策~ランサムウェアによる被害を低減するために ランサムウェア対策特設ページ:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
※6 侵入型ランサムウェア攻撃を受けたら読むFAQ:JPCERT/CC
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