公開:2021.03.15 10:00 | 更新: 2022.08.18 02:35
組織でアンチウイルスソフトをはじめとする情報セキュリティ対策 製品を導入したとしても、各個人の情報セキュリティ に対する意識がないと、万全とは言えません。
情報漏洩の原因で、「外部からの不正アクセス 」が約20%に対して、約65%が「PC端末の 紛失、置き忘れ」「誤操作」「管理ミス」などの「人的ミス」となっています。
※日本ネットワークセキュリティ協会
では、個人でできるセキュリティ対策はいったい何があるのでしょうか。
迷惑メールを開いてしまうと、ウイルス感染や怪しい広告・画像などが表示される恐れがあります。添付ファイルを開くのも同様です。心当たりがないアドレスから送られてきたメールは、開かずにそのまま削除しましょう。
フィッシングサイトやワンクリックサイト、ウイルス感染サイトなど、様々なサイトがあり、一概にどのようなサイトが危険性が高いとは言えませんが、「文字化けがやたらと多い」「サイトが自動的に変わってしまう(飛ばされる)」「警告メッセージの表示がでる」などが一般的に危険なサイトとあげられています。
以前であれば、「8桁以上」「定期的に変更」でしたが、ここ数年で大きく変わり、現在は、内閣サイバーセキュリティセンターは10桁以上の英数字+記号の混合、JPCERT/CCは12桁以上を推奨、プラスαとして英数字+記号のパスワード利用を勧めているとなっており、そういったパスワードを利用することで、一定程度安全を確保することが重要です。
また、「同じパスワードをさいろいろなインターネットサービスで使い回す利用者が多い」傾向があり、不正ログインの原因の一部となっています。パスワードを使い回しているとパスワードリスト攻撃の被害を防ぐことはできないため、できる限りパスワードを使いまわさないほうがよいでしょう。
USBなどの外部メディアの使用は禁止にし、どうしても作業をするために持ち出さなければならないノートパソコンなどがあった場合は、ルールをしっかり決めておくとよいでしょう。
公共の場所や飲食店などでフリーWi-Fi(公衆無線LAN)が増えてきています。しかしフリーWi-Fiは、インターネット接続できるという利便性は高いですが、同時に通信内容を他人に盗聴される危険性があります。できるだけ使用しない方がよいですが、使用する場合は、以下を確認して使用しましょう。
パスワードが設定されていない無線LAN(Wi-Fi)は、オープンネットワークと呼ばれ、電波が届く範囲であれば誰でも接続できてしまいます。自宅の無線LAN(Wi-Fi)もパスワードが正しく設定されていないと、第三者が無断で接続することが可能になり、最悪の場合はクレジットカード情報などパソコンで利用している個人情報が悪用される恐れがあります。
ソフトウェアには、プログラムの不具合や設計上のミスなどが原因とされる欠陥(脆弱性)や弱点があると言われています。セキュリティの安全面に関わる脆弱性ですから、開発した多くのメーカー側は見つかった脆弱性に対して、その問題を解決するための修正プログラムを作成して提供してくれます。さまざまなソフトウェアを常に最新の状態にしておくことが重要です。
アンチウイルスソフトを導入することで、すでに明らかになっているウイルスに感染することを防ぐことができますが、新たに発見されたウイルスには対応できません。ウイルス対策ソフトのみで万全だと過信せず、基本ソフト(OS)やアプリケーションソフトウェアの更新などもあわせて行いましょう。
ざっと上げただけでもやれることはいっぱいありますね。
一人一人がセキュリティの重要性を認識し、「情報を守るのは自分自身」という意識をもつことが必要ではないでしょうか。
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